母は仕事と言うけれど、
実際のところはどうなのか分からない。


昨日だって夜中の3時ごろに帰宅していた。

私が寝た後だから帰宅時間なんて分からないだろうと目論んでいたのだろうけど。

そういうところの勘は鋭いと思う。

男に会ってたってこととか。



私の父親は私が小学2年の時に居なくなった。


不倫相手の女を孕ませて、
母親を捨てその女との人生を歩む事に決めたんだそうな。


だから私には妹か弟がいるらしい。
会った事もないけど。


母は母で、その当時からおかしくなった。


父と別れる前はいつもいつも父に尽くして、遅い帰りでも文句一つ溢さず
どんなに眠くても起きて待っていたり。


子供ながらに一途に尽くす人なんだと
ある意味理想の奥さん像で尊敬して居たんだけど。


それだけ尽くしていた分、裏切られたショックは大きかったのだろう。

一時期は鬱になりかけていた。

母は毎日泣き暮れ、私が必死に幼い頭で捻り出した慰めの言葉も母には雑音でしかなかったらしい。


「あなたのせいよ。
あなたの面倒を見ている間に私は女を忘れた。
そんな私に愛想を尽かしてあの人は他の女を作り出ていったんだわ」



こんな事も言われたことあったな。