今日の相手と会うまでに少し時間がある為
一度家に帰り化粧をする。


母親は帰りが遅く、家には誰も居ない。


だからこうして私が男と遊んでいるのも知っているのか知らないのか。


化粧を終えると18時。


最寄駅で待ち合わせをして居たので向かう事にした。







「やあ、りいちゃん。久し振り。」


黒い車に乗ってきた彼は私の待つ場所に車を着け、
窓ガラスを開けて声を掛けた。


「久し振り、タクミくん。」



その車に乗り込むと、そっと彼の左手が私の右手に触れる。


黒い関係。