今日も一日、黒板と先生を交互に見つめながら
一切見逃すことなく板書をした。
嘘。
たまに気になる入山の背中を見る。
相変わらず授業を聞いていない様子。
そんな態度をまざまざと見せつけられて、
それなのにいつも勝てないなんてと考えると
怒りしか湧かなくて、
今日何回シャーペンの芯を折っただろう。
「はあ...」
「志帆、疲れてるねえ。
勉強のし過ぎじゃない?
休息も必要だよ。私みたいに」
放課後、部活へ行く前の結菜はうんと伸びをしてからラケットを肩にかける。
その時、私のスマホに通知が来る。
『今日、空いてる?
もし空いてたら、相手して欲しいな^_^』
前に一度会った事のある相手。
確か21歳の大学生だった気がする。
「...息抜き、見つかった。」
そう言うと結菜は呆れたように溜息を吐く。
「あっそ、それはそれは良かった。
じゃ、私は部活行くね!じゃーね」
教室を出る前、やっぱり何時もの通り
本当に気を付けなよー
と心配の声を掛けてきた。
結菜、ありがと。
ごめんね。
一切見逃すことなく板書をした。
嘘。
たまに気になる入山の背中を見る。
相変わらず授業を聞いていない様子。
そんな態度をまざまざと見せつけられて、
それなのにいつも勝てないなんてと考えると
怒りしか湧かなくて、
今日何回シャーペンの芯を折っただろう。
「はあ...」
「志帆、疲れてるねえ。
勉強のし過ぎじゃない?
休息も必要だよ。私みたいに」
放課後、部活へ行く前の結菜はうんと伸びをしてからラケットを肩にかける。
その時、私のスマホに通知が来る。
『今日、空いてる?
もし空いてたら、相手して欲しいな^_^』
前に一度会った事のある相手。
確か21歳の大学生だった気がする。
「...息抜き、見つかった。」
そう言うと結菜は呆れたように溜息を吐く。
「あっそ、それはそれは良かった。
じゃ、私は部活行くね!じゃーね」
教室を出る前、やっぱり何時もの通り
本当に気を付けなよー
と心配の声を掛けてきた。
結菜、ありがと。
ごめんね。