その後教室に戻っても特に展開はなし。


あ、教室に入る時、入山に少し睨まれたくらいかな。


まあいい。

私は悪くないし。


心の中ではべーっと舌を出して小馬鹿にしてやった。


朝のHRが始まるまでもひたすら今日の授業の小テストの勉強。


「偉いねー、朝から。
やっぱ頭の良い人は努力も惜しまないのかー」


なんて眠そうに欠伸しながら私の前に座る結菜。


「おはよ。今日は朝から図書室にこもってた。」


そう言うと本当に頭おかしくなるよ?
と真面目に心配された。



「結菜おはー!
あ、御前さんもおはよー」


結菜の右隣の女の子、
心ちゃんが声を掛ける。

一応席の並びでは同じ班だけど、
上記の通り、結菜ほど親しくはない。


私とは性格反対の、スカート短めなふわふわ女子。


結菜は心ちゃんが来ると、心ちゃんと話し始めてしまった。


さて、勉強っと。