**********



ざわざわと春特有の期待と少しの不安を乗せた風が通り過ぎる。


人工的に埋められた桜。


今年も我先にと美しく狂ったように咲き乱れている。


さっちゃんと別れ私は1人桜並木の道のりを歩いていた。


ヒラヒラ


ヒラヒラ


目の前を、私の後ろを桜の花びらが散り落ちていく。