「さ、小夜…………あんた、大丈夫?」

紀伊ちゃんの心配してくれた声も耳に入らないくらい私の心の中は内田慎也でいっぱいだった。



「私の、私の、ファーストキスがぁ……!!」


そんな私の叫びは

天井へと消えていった。