〈優人side〉

まさか汐莉が俺の家に泊まるなんて。


しかもお母さんは飲みに行くとか行っていないし。


何を考えてるんだって感じだけど、一番問題なのは汐莉と二人っきりってことだ。


でも、汐莉がする行動ひとつひとつが煽ってるように感じて、我慢に苦労する。


ちょっとでも気を抜けば手を出してしまいそう。


なのに、なんにも気づいていない当の汐莉は、


「優人上がってくるまでは起きとこうかなって思って」


それに愛を感じてしまって、俺の理性はグダグタになりそうだ。


「そっか、ありがとう。もう遅いし寝よっか。2階の寝室、ドア一個空いてる部屋あるからそこで寝てくれていいよ」


平静を装って言うと、


「もう寝るの?せっかく優人と一緒にいられるのに?」


この言葉を聞いた俺の理性はついに崩壊してしまった。