夜。


「汐莉ちゃん、いきなりごめんね。私友だちとご飯行く約束してたの。今日は優人と2人でよろしくね」


まさかのご飯らしく出かけてしまった真美さん。


飲むから朝帰りかもー、と言っていた。


あらま。


夜ご飯はもう用意してあったから優人と2人で食べることに。


「せっかく汐莉が来たのにご飯とか何考えてるんだろうね」


優人はやれやれといった感じで笑っている。


「大丈夫だよ、ご飯もあるし」


「あー、食べたら先風呂入ってきていいから」


うん、と頷く。


「「いただきまーす」」


手を合わせて食べ始める。


真美さんの料理は美味しくて、残念なことに私のお母さんより上手。