「園川さん、痛くないの?」
そう言いながら出てきた山口。と後ろ3人。
ああ、見られてしまったのかな。
でもここでバレてしまうのはまずい。
『痛い...ですよ、普通に』
私は途切れ途切れに言う。
「痛くなさそうだけどね」
クスッと笑ってそう言ったのは、
黒龍の副総長、広瀬だ。
すると山口がニコニコと話しかけてきた。
「ホントは痛くないんでしょ〜どうして?」
『どうしてって言われても、痛いし』
「あとねぇ、園川さんのこと調べたんだけど、名前とかぐらいしか出てこなかったんだぁ」
「凜が調べたんじゃねえだろ」
すかさず総長の瞬が否定する。
まあ、黒龍の情報なんてほとんど知ってる。