次の日


学校に着くと、私の前を歩いている5人組。


絶対に黒龍の人らじゃん。


「瞬様、おはようございます!!!」

「......」


無視、か。ほんと俺様だよね。

あの子泣いてんじゃん。





周りに人が集まってるから邪魔なんだけど。

でもあの人らの前を歩くのはちょっとね。



私は軽く気配を消して前を歩いていた。



「ねぇあれ!園川さんじゃない?」

「......昨日の...女」


山口はまだしも、井上はむかつく。



軽く気配消してたのに、

やっぱりこれくらいじゃ気づかれるよね。



でも多分、あの人らは今は話しかけてこないはず。


そのまま歩いて校舎に入る。