「翼ぁ~」

手を振りながらこっちにくる。

「・・・霞!」


―ごめんな・・・


【“ごめん”】


なんであの時、電話したんだろう?

なんで君は、オレを選んでくれたんだろう?

『今度、お食事しませんか?』

『はい。私も、もっとお礼をしたいと思っていたところです』

この時、すでにお互い気持ちは一緒だった。

すぐに打ち解け、気持ちも通じた。

こんなドラマチックなことありえないと思っていた。

でも・・・・今、隣にいる君が“ドラマ”を現実にさせているんだね。