組織の『ボス』。
仁の双子の弟。
黒にも白にも染まっていないどこまでも透明なまま人間を壊すことに楽しみを見いだす。
感情は無く、あるのは只殺戮衝動と破壊衝動だけ。
生粋の戦闘狂であり、目に映る全てのモノを破壊しようとする。
3歳のときにドラッグ中毒で虐待をしていた実の両親を殺し、5歳で組織に拉致され、“檻”に収容された。(この二つの事件は、両親二人が国会議事堂に勤めていたことから政府も絡むようになり、当時の警察上層部の手によって隠蔽された)
しかし、あまりにも戦闘能力が高過ぎて扱いに困った為、鎖に繋がれる毎日を送っていた。
なな達と出逢い、当時のトップを殺害したことで“檻”から解放され、自由の身になるのかと思われたが、トップを倒した空が必然的に次のボスとなった。
IQは200以上と、本来は天才だが、周り(というかなな)が何も教えなかった為、無垢で純粋な端から見れば天使のような美少年に育った。
しかし、ボスになった今でも本部の最上階で厳重に隔離され、フリークス以外は入れないようになっている。
防音設備の整った部屋、強化ガラスと防弾ガラスの二重窓、鋼製で網膜認証、外からしか開けれないドアとセキュリティは特に厳しいものになっているが、それでも突破してしまうのだから困ったものである。
空からはいつも禍々しい血の匂いが漂っている。
普段は愛らしい顔でにこにこしているので、とても人殺しには見えないが、変わらぬ笑顔のまま躊躇も罪悪感も感じることなく平然と無邪気に人を殺す。
空には事件当時の三歳~五歳までの記憶が無い。
二番目の『フリークス』“破壊神”。
「あはは!もっと僕と遊ぼう?僕を楽しませてよ、死ぬまでさぁ!」