『聖龍』現副総長にして何でも屋。
藍色の長い髪を両サイドの赤いリボンで内巻き縦ロールに結んでいる。
陶器のような透き通った肌に赤い瞳、血に濡れたような紅色の唇、人形のように動かない表情。
ニーソックスにフリフリのミニスカート、同じくフリフリの日傘をさしている黒のゴシックロリータファッションの服装だけならメルヘンな少女。
常に自分と同じ格好をしたテディベア、エリザベスを抱いている。
何事にも動じず、何事にも興味、関心を示さないゆかが唯一表情を動かすこと、それが拷問。
誰かを甚振っているときだけ、能面みたいな顔に花が咲き誇るような愛らしい笑顔が浮かぶ。
生粋のサディスト。
催眠術や暗示、マインドコントロール、洗脳系が得意。
漆黒の“虚無の瞳”を持ち、その瞳を見た者は虚無感に苛まれ“死”が垣間見えるという。
小学校2年生のとき、学校から帰ると家族が居なくなっていた。
何週間も帰ってくることを信じ続け、待ち続けたが結局帰って来ず、餓死寸前のところをななに保護された。
それ以来、両親を憎み、人間を信じなくなった。
小学校3年生でななに誘われ異例の暴走族入り、12歳で副総長になった。
その頃には既に組織に入って何でも屋になっていた。
捨てられて以降、抜け殻のようになっていたゆかが拷問されている映像を見て初めて嗤ったという。
通称『女帝』
「ふふ…。次は目玉を抉り出して、爪を剥ぎ取りましょうか…。それとも耳や鼻などを切り取られるほうがお好き…?」