直也の事が好きなのか…
いや、そうじゃない。
麻由美と付き合う事を聞いても悲しくはなかった…
喜んだのはユカコの素直な気持ちだ。



直也と麻由美が付き合いだして二週間が過ぎた頃だろうか。ある日の昼休み麻由美がユカコのところにやってきた。


『ユカコ!お願いがあるの。』
『何?どうしたの??』

『今日の放課後、直也クンの家に遊びに行くの付き合って!颯太クンとかも来るらしいんだ。』

『いいよ。』


ユカコは即答した。



―放課後、直也に会える―


嬉しかった。舞い上がった。放課後までの時間がとても長く感じた。


『直也〜。あとで行くから♪』

『おぅ。待ってるから。気をつけてな。』


麻由美の念入りなオシャレに付き合ってユカコと麻由美は学校から直也の家に直行した。