季節は夏になっていた。


また花火大会の季節になった。


花火大会行きたいなぁ。でも一緒に行ってくれる人なんていないし…


直也なんか自分から誘えるわけないし…


ユカコの携帯が鳴った。



“逢いたい”



たった一言だけの直也からのメール。



ユカコはこの一言に深い意味を感じた。



『うん。会おうよ。』



すぐに返信した。


また直也と二人で会える。その嬉しさを悟られないように。