夏も過ぎ、九月に入った。


『上原。なんか土曜日に休みが欲しいとか言ってたよな?来週の土曜日、休んでいいぞ。』


『部長!有難うございます!』


ユカコは直也が花火に誘ってくれた土曜日なら、直也も空いてるんじゃないかと思い、めずらしく土曜日に休みをとった。


早速、直也にメールをする。


“来週の土曜日、バイト休みなんだ。この前、花火断ったお詫びしたいから、ご飯でも食べに行かない?”



送信。


何か理由がないと誘えないユカコ。


自分の事になると小心者と言うか…引っ込み思案と言うか…