「本当に素晴らしい歌声だね。子供の頃に戻ったみたいだ...」




アリアは褒め言葉に照れながら、最後にボソッと聞こえたことが気になって問いかけてみた。




「子供の頃に吟遊詩人に会ったことあるんですか?」


「あ...?いや!母親がよく歌を歌ってくれたんだ。」




又もやライトは焦ったように答えた。だが、あまり気にしないことにした。人には秘密ごとが一つや二つあるものだ。