部屋の中にあるのはベッドとクローゼットと小さい机だけでシンプルな部屋だ。




アリアは部屋を見回した後、今何時か気になり窓の外を見ると、月が丁度高い位置に浮かんでいた。




「真夜中だ......王子様に悪いことしたな。」




今更ながら、勝手に王子様と呼んでいたが本名を知らない。戻ってきたら名前を聞こうと思った時、足音が聞こえた。