好きな人が自分のことを好きだと言ってくれる。そのことがどれだけ幸せで、どれだけ奇跡的なことかあの時の私はよくわかっていなかったんだと思う。
今になって思う、あの時、選択を間違っていなければ、私がああやって言わなかったら、もっと、今よりもっと幸せな未来が待っていたはずなのに、って。
でもそう思ってももう過去は変えられなくて。私はこれから、君がいなくなった世界で幸せに生きていけるのかな―――