すぐに笹川先生と1人の看護婦さんが来た。

「美穂ちゃん。体調はどう?」

そう言って昨日の様子を話し始める。

私は黙って先生とお母さんの話をボーッと聞いていた。

お母さんが仕事を終えて家に帰ると、玄関に倒れている私の姿。

おそらく発作によるものだと先生は言った。

私は救急車で運ばれ意識が戻らないまま翌朝を迎えた。

「一度、発作を起こしてしまうとクセになって頻繁に起こるようになる。」

その言葉を聞いて私の体は重りが乗ったみたいに重くなった。