たどり着いた場所は学校から歩いて約20分のところにある大きな総合病院。

中に入って受付を済ませ近くにあるソファに腰を下ろしてあたりを見回す。

腕に点滴を付けて歩いている人、車椅子に乗っている人。

みんなが同じ青色の服を身にまとっている。

ここにはいろんな病気を抱えた人たちが沢山いる。

私もその1人。

生まれつき体が弱く発作を起こしては入退院を繰り返していた。

だから、小中学校はあまり学校に行くことが出来ず友達なんていなかった。

行っても一人ぼっち。

教室の一番端っこの席でただジーッと座っているだけ。

周りには、頼れる人も一緒に笑いながらおしゃべりする人も誰1人いなかった。

まるで空気のような存在。