「雨宮ちゃんの席は何処ですかぁー!」


担任は眠そうに目を擦ると、「日下部の左隣だ」とだけ言った。


・・・ん?


日下部・・・・・・って?


「なんだよ~陽向の隣かよぉ!」


濱田が唇を尖らせ、僕を軽く睨む。


彼女に目線を向けると、僕を見つけて少し嬉しそうに笑った。