彼女と知り合いに・・・あわよくば友達になれた僕は、どうにかして彼女の【特別】になりたいという切なる願いを持った。


次の日、土曜だったにもかかわらずインドア派の僕が公園へ向かったのは、たぶん・・・いや、間違いなくそのせいだ。


2日続いて居たんだから、今日もきっといるはず・・・と期待を胸にたどりついた公園には、僕以外誰の姿もなかった。そして、次の日も。

意気消沈して月曜日。


足取りも重く登校し、隣のいない席についた。


 *****



「今日は、転校生を紹介する。みんな、歓迎するよーに」


いつものようにやる気の無い担任が教卓の前に座った(そこには小さめの丸椅子が置いてある)。


「入れ」


何も聞かされていなかったクラスのめいめいが騒ぐ中、スライド式のドアを開けて、転校生が担任の合図で入ってきた。