「恋…」
「恋ちゃん…」
「恋さん…」
「…………」
私の発言に目を見開いて驚いている剣達。
ここの校長ムカつく。
なんなの?
潰すわよ?可愛い可愛い剣を無化に扱うなんて。
「どうしたの?私なんか変な事言った?」
急に黙られると不安になるんだけど…
「おーい?」
「いや…俺たち感動してて」
「感動?なんで?普通の事言っただけじゃん」
「その"普通"を言ってくれる人が今まで居なかったので驚いているというか感動しているというかなんというか…」
「恋ちゃん俺感動した!やっぱ恋ちゃん最高だわ!俺の女になっ「ならない」…ちぇ」
「俺も感動した!新と一緒とかなんか嫌だけど」
「それどういう事よ剣ちゃん」
「だってヤリチンと一緒ってなんか嫌っていうか釈っていうか。なぁ?」
「俺ショックー。ガラスのハートバキバキだよ剣ちゃんの所為で。どうしてくれるのさ。あぁ恋ちゃんで癒してもらおーっと。恋ちゃーんおいでー」
「え、嫌だ近寄らないでキモい」
「ガーン!俺ショック死ぬ。もうやだこの双子」
「恋は新なんかに渡さねえからな!」
「私も新だけはヤダー」
「俺が新から恋を守るからな!」
「ありがとう剣。大好きー」
「俺も大好きー」
茶番をした後ぎゅーっと熱い抱懐を交わしている私たちを呆れた目で見ている恵達。
新は拗ねて屋上の端っこに行ってた。
「恋」
「なに?」
「来い」
さっきまで黙っていた右京に呼ばれて右京の元へ行くと、手を引かれてソファの腕置きのところに座らされた。
「?」
「やっぱお前はお前だ」
そう言って私の頭を撫でた右京。
それが気持ちよくて目を細める。
「右京が女触ってる…」
「これは……」
「右京が自分から女触ってる!?」
そんなに珍しいことだろうか?
まぁ確かに自分から行くタイプではなさそうだけど。
行かなくとも勝手に女寄って来そうだし。