「バカ新!恋を離せ!死んじゃうだろ!つか恋が孕む!」
「うぉいっ!?」
勢いよく剣が新を突き飛ばしてくれたおかげで私はなんとか助かった。
……新はそのまま尻餅ついてたけど
だっせ
「はぁ…なにやってんですか。」
ほら恵も呆れてるじゃん
右京は……立ったまま寝てた。うん。こいつは論外。
「恋さんも今教室行ったら女子になにされるか分かったもんじゃないので俺たちと一緒に居てもらいますよ」
「いや、その原因作ったのお前達だけどな」
「…………………」
なにを言ってるんだこいつらは。
お前達のせいで私が女子に反感買って私の青春高校生活が転校初日でおさらばしたんじゃないか。
ふざけんなよ?まじで
「まぁいいや。…よくないけど。とりあえず女子に反感買ってるのは分かってるからあんた達と一緒に居ればいいんでしょ。あんた達の所為だけど。んで?何処に行くわけ?」
「屋上が溜まり場なので屋上に。」
「はいはい」
屋上に行く間も通る道通る道で女子からの悪意の籠もった視線と悪口を浴びせられた私。
転校2日目から散々なんですけど。
もうやだ。なんでこいつらと友達になること選んだんだか…昨日の自分殴りたいわ。
屋上に着くと、何故か置いてある学校には似合わないデカイソファとテーブル。
ここ屋上ですよね?
普通にこいつら全員座って寛いでるし。
「恋は俺の隣!」
ポカンとしていた私を引っ張ってソファに座らせてくれた剣。
まじ天使
「授業とか出ないわけ?」
「なんで?」
「いや、なんで?って聞かれてもここ学校じゃん一応」
「俺たち教室行くとパニックになっちゃうから授業出なくていいって校長に言われちゃったんだよね。だからテストで赤点取らなければ授業出なくても進級出来るの俺たち」
「………授業出ないのに点数取れるの?」
「自分で勝手に勉強しろって事だよ。」
「なんか矛盾してない?授業出るなって言って自分で勉強して点数取れなんて」
「まぁ所詮俺たちは不良だからね。大人から見たらどうでもいい関わりたくない存在なんだろうよ」
「ちょっと私今から校長の所行ってくる」
「いやいやいやいやどうしたの恋ちゃん」
いきなり立ち上がった私を止める新。
「だって可愛い可愛い剣を無化に扱うってどういうことよ。なにそれムカつくんだけど。不良でもここの生徒なんだからみんな平等なはずでしょ。教室に行くとパニックが起こるならあんた達だけの教室を作ればいい。それが無理なら空いてる時間に少しでも授業をやらせればいい。あんた達は学校に無駄に来るだけで何も学んでないし教わってない。こんな毎日無駄な時間過ごしてて何になるわけ?ムカつくから直談判してくる。」