「私、希龍に居てもいいの？」
「あぁ。お前以外有り得ねぇ」
「ほんとに？」
「もちろんだ」
「でも……」
もう、希龍と関わらないって決めたのに。
決意が揺らいでいる。
関わらないって、言い切りたいのに、右京にそうと言えない。
それはきっと、私が希龍に関わりたいと思ってしまっているからだろう。
「じゃあ、姫に無理にならなくていい。友達として、俺たちと一緒に居てくれ」
「友達として？」
「あぁ。その方が縛られなくて済むだろう？」
右京は、いつも私を思った答えを出してくれる。
無表情だし人に基本興味ないから冷たい風に思われてるけど、本当は誰よりも優しい。
「う、ん……」
「決まりな。お前が姫になりたいと思った時、俺たちは迷わずお前を受け入れる。それだけは覚えておけ。」
「……わかった」
「今恵達呼ぶから」
そう言って右京は電話をして恵達を呼んだ。
すぐに戻ってきた恵達に友達から、と伝えると不満を零されたがすぐに了承してくれた。
「よろしくね恋さん」
「恋よろしくな！」
「恋ちゃんよろ〜」
ここは、あたたかい。
杉咲恋、希龍と友達になりました。
