こうして恵に担がれた私はどんなに暴れても手を離される事はなく屋上に連行された。


「離して!」


「ごめんね恋さん」


「剣!どうにかしてよ!」


「恋ごめんね?」


「新!」


「恋ちゃんパンツ見えちゃうよー?」


どいつもこいつもムカつく!


悠々と歩いてる右京は更にムカつくけどね!


周りの視線が痛い。特に女子ね。


誰よあいつ。なんで希龍と一緒に…みたいな目で見られてる。


「はーなーせー!」


んなこと知らないけどね


それどころじゃないんで


恵に担がれ暴れまくること五分。


屋上に着いた。


扉の前には希龍の下っ端の子が4人で見張りしていて、どうやら私は逃げられないらしい。


「ちっ…」


「そんなにカリカリしないでよ恋さん」


「ふんっ」


そっぽを向く私にお手上げ状態の男4人。


知るか