その日剣は家に帰って来なかった。


次の日


遅刻ギリギリに学校行けばなにやら女子が浮き足立っている。


どうしたんだろう?と思いながら教室に入ると


バタン!


なんで居るのだろうか。


幻覚?いや、でもほっぺつねったら痛い。


じゃあ現実か。


もう一度閉めた教室の扉を開ける。


……いや、まじかよ。


本当に乗り込んできやがった。


「あ!れーんー!やっと来たー!」


私の席の周りを占領しているのは希龍の幹部以上の面子。


剣が私に気づいて手を振る。


……帰ろうかな。


そう思って踵を返すと剣が背後から私を引っ張って教室に入れた。


「恋帰っちゃダメだよ?」


「なんで居るのあんた達」


「お久しぶりです恋さん」


「恋ちゃんおひさ〜」


「………恋」


待っていたのはこないだぶりの恵と新と右京。


「あの転校生なんで希龍の皆さんと仲良いわけ!?」
「どゆこと!?」
「うざいんだけど!」
「なんでなの!?」
「どうやって取り入ったわけ!?」


あー女子怖い。