「俺今から希龍行くけど恋も行く?」


「私は今日繁華街で買い物するからー」


「そっか。また来てね?」


「……考えとくね」


逃げるように私はベッドから出て自分の部屋に戻る。


服に着替えてメイクをして髪型セットして支度を終えて部屋を出ると、ちょうど剣も家を出る所だったらしい。


「恋気をつけてね?」


「はーい。剣も怪我しないでね」


「最近抗争ないし大丈夫だよ」


「……そっか。」


剣、その"大丈夫"が命取りになるんだよ?


気をつけないと。


その世界はそんな甘くないんだから。


じゃないと、私みたいに……………いけない。思考が悪い方向に行っちゃった。


剣が不思議そうに私を見ている。


「じゃあ剣、いってきまーす」


「いってらっしゃい恋」


剣に見送られて音楽を聴きながら駅に向かう。


繁華街に着いて私は思った。


昔と変わりすぎだと。


お店とか昔気に入ってた所潰れてるし。


地味にショックなんだけど…


まぁ7年も経てば変わるか。


てことで私は買い物をスタートさせる。