「恋ちゃんお父さん部屋に居るから呼んできてくれる?ご飯にしましょ」
「はーい」
お母さんは琳と剣に料理を運ぶのを手伝わせ、私は書斎に居るお父さんを呼びに行く。
「おっとうさーん。ご飯だよー」
「ん。分かった。今すぐ行く」
「はいはーい」
書斎はお父さんのテリトリーな為、入らないのが杉咲家のルール。
ドアをノックしてドア越しにお父さんを呼ぶ。
ダイニングに行くと料理が既に並べられていた。
「美味しそー」
お父さんも降りてきて全員で食卓を囲む。
7年ぶりの家族ご飯だ。
「「「「「いただきます」」」」」
私と琳が言い争いしながらご飯を食べて、私に小言を言う琳にキャンキャン子犬みたいに反論する剣が居て。
それを楽しそうに見つめるお父さんとお母さんが居て。
にぎやかな杉咲家の食卓。
「「「「「ご馳走様でした」」」」」
とても楽しくて美味しかった。
その日はお皿を下げてお風呂に入ってすぐに寝た。