「もういいの?」

背後の女子にすごい睨まれてるんですけど…

「うぜえ」

右京は絶賛不機嫌だ

「ねぇ、俺の恋に触ってるけどお前達消されたいの?」

剣は、というとニコニコ黒い笑顔を浮かべて私の腕を掴んでいるナンパ男2人に圧をかけていた。

俺の恋、だって。むふふふふ

なんてにやけてる場合ではない。

「ひ、ひいいいい」
「すいませんでしたあああああ」

威勢の良かったナンパ男2人は、右京達に突っかかる事なく逃げていった。

それが賢明な判断だよね…うん。

「恋さん教室に向かいましょうか」
「恋たんお待たせ〜!!」

恵と新がなんとも言えない空気を払拭させてくれた。
コンビネーション抜群だね、君たち。

「新は女のところ居ればいいじゃん」

「恋たんそんな事言わないでよ〜」

「鼻の下伸びてたわよ」

「も〜う恋たんのエッチ〜」

「剣、危ないから新から離れよ」

「新きも〜」

「もうこの双子いやっ!恵助けて〜」

「諦めてください」

「恵まで〜!右京ちゃん?」

「……」

「無視!?みんなして酷い!!!」

……嬉しそうにニコニコしながら私たちに弄られてるもんだから、ここまでくると新がドMにしか見えない。