「ていうかさ、」
「どうしたの?恋」
「私たちってクラスの宣伝しに来てたんだよね?」
「そういえばそうだね!」
「ちゃんとやらないとクラスの人達にも迷惑じゃない??」
「大丈夫!恋達が居ない間にお客さんたくさん呼び込んでおいたから行列が絶えないみたい!」
「本当?」
「本当本当!お腹空いたしカレー貰いにがてら様子見にいく?」
「行きたい!」
さすが私の剣。よくわかってる。
本音を言えばせっかくの初めての文化祭をいつも通りここで過ごすのが嫌だったんだけどね
だってもっと楽しみたいじゃん?
まぁ、こいつらが居るからどのみち騒がれて身動き取れずに終わりなんだろうけど
「右京、恵、教室行ってみよ?」
「あぁ」
「じゃあ行きますか」
「恋たん俺は!?!?ハブなの!?」
「え?新も行くの?」
「恋たん俺泣くよ??泣いちゃうよ??」
「…仕方ないから新も行こ」
「今の間はなに恋たん!!!」
「気のせい気のせい。んじゃ行こー」
恋たーん!!なんて叫んでる新をいつも通り無視して屋上を出た。
もちろん新もしっかり着いてきた