ガヤガヤ賑わう学校
友達 恋人と仲良く歩く生徒
私たちを見て黄色い悲鳴をあげる生徒
私たちを見て挨拶する面子の子達

そしてーーー

「あー!恋やっと来た!!」

「恋たん遅いよ〜!右京に食われてるかと思って心配だったああああ」

「2人で何処行ってたんですか全く」

私を笑顔で迎えてくれるみんな

思い描いてた"普通"とは違うけれど、これもこれで楽しい

日本に帰ってきて良かったって心から思う

「右京と疲れたから休憩してたの。ね?右京」

「あぁ」

「俺も恋たんと2人きりでラブラブしたい!恋た〜ん」

「おい新!恋が孕むだろ!近づくな!」

「剣ちゃん酷いわっ…!」

「気持ち悪ぃから抱きつくな!!恋助けて〜!」

新と剣は文化祭だからか、いつも以上にテンションが高くてこの通り朝からずっとこの調子

それを呆れたように見てる恵に、いつの間に胡座かいて寝ていた右京

これも日常となってしまえばなんの違和感もない

とりあえず私はマイエンジェル剣に抱きついてる新をベリっと引き剥がした

「剣ちゃんに抱きついても恋たん一筋だから安心してね!!」

「きも」

「俺のガラスのハートが…」

「新なんかに恋は渡さねえぞ!」

「私も剣がいい〜」

「恋〜!!」

なんて事をしていたら新は拗ねて屋上の隅でうずくまって大人しくなった