1週間はあっという間に過ぎて、いよいよ文化祭当日。


朝から私は家で騒いでいた。

「ねえ剣どうしよ!!ついに文化祭だよ!!」
「楽しもうね!恋!」

「あ〜ドキドキする!」

「恋支度しないと右京達来るよ!」

「うそっ!待って待ってまだ終わってない」


初めての日本の文化祭に何故か緊張している。

うろちょろリビングを歩いているとお母さんとお父さんに笑われ、琳には馬鹿にされた。

剣はいつでも私の味方。さすが私のエンジェル。

バタバタしていると右京達が迎えに来てしまった。

「恋〜!右京達家の前着いたって!」

「はいはい!!今行く!!」

張り切りすぎていつもより支度に時間かかっちゃった。

「「いってきまーす!!」」

さすが双子と言ったところか。
打ち合わせもせずに剣と声が被る。

「2人ともいってらっしゃい」

「楽しんできな恋」

「いってら〜」

お母さん、お父さん、琳に見送られて右京達の車に乗り込む。


「おはよー」

「おはよみんな!」

「おはよーん!恋たんいつもより可愛い〜!!」

さっそく私がいつもよりオシャレしているのに気づいた新。

こういう所はさすがだなって思う。

「だって文化祭初めてだから楽しみだったんだもん」

「じゃあ今日は俺が恋たんの欲しいもの全部買ってあげる!!」

「んじゃあよろしく新」

自ら財布宣言しだした新に、最早呆れるみんな。

いつもだいつも。