倉庫に着けば、いつもと同じように各自やりたい事をやっている。
この日常にも慣れてきた。
次の日も、朝から教室に入りクラスメイトが準備しているのを私たちは邪魔にならないように端っこで喋りながら見ていた。
相変わらず怖がられたまんま。
その次の日も同じ。
最早教室に居ない方がみんなの為な気もしてきた。
なにもしないのに居るのも申し訳ない。
そのまた次の日。
「あの〜、さ」
「ん?」
みんなで端っこに溜まっていたら、クラスのギャルぽい子2人に話しかけられた。
隣には右京も剣も恵も新も居るから、勇気いるだろうに話しかけてくれた。
「当日、杉咲さん達にクラスの宣伝係してもらいたいんだけど大丈夫かな?」
「ぶっちゃけみんな顔整ってるし注目浴びてるから、杉咲さん達が宣伝看板持って歩くだけで客入ると思うの!」
「「お願い!!」」
まさかの顔を武器に売上貢献してくれと、手を合わせてお願いしてきたではないか。
きっとこの2人が代表で私達の所に来たのだろう。
周りのクラスメイトも見守っている、謎の空間。
「私は全然いいよ!」
右京達は?と聞くと
右京は無表情だけど、右京以外は笑顔で頷いてくれた。
「ありがと〜!!」
「助かる!!」
「宣伝看板はこっちで作っとくから、当日渡すね!!」
「よろしく!!」
緊張した〜と言って戻って行ったギャル達。
見た目化粧濃いしギャルぽいけど、わりと中身は普通の子多いんだよなぁ。