まぁ、だいたい分かるけどね。
「右京」
「………」
いつの間に私の背後に立っていた右京。
恐らく委員長にガン飛ばしでもしたのであろう想像がつく。
「あんま怖がらせちゃダメだよ」
「うるせえ」
ふんっとソッポを向いて教室を出て行ってしまった。
「れーんー!!」
「なにー?」
「こっち来てー!」
右京の出て行った扉を見つめていたら、剣に呼ばれた。
そこには剣と恵とさっきまで作業をしていた新も居た。
「そろそろ今日の準備時間終わるから倉庫いこ!」
「わかった」
時計を見れば14時半。
準備期間であるこの1週間は下校時間がいつもより早まるんだと恵が言っていた。
チャイムが鳴る前に私達は鞄を持って教室を出る。
なにをどうしても、右京達が歩くと女の人集りが出来るから人が居ない内に帰るのは変わらない。
車に行くと右京は既に乗って寝ていた。
本当にいつも寝てるんだから。