次の日から、私たちは朝から教室に入って出席取って授業を受けるようになった。
それが当たり前なんだけどね?
私を女子の反感から守る為に教室に一切入らなかったのに、文化祭時期というのと校長に直談判して許可を出したおかげで朝から教室に行くようになった。
つまりーーー
「杉咲さん、ちょっといい?」
目の前には別のクラスであろう見た事ない女3人。
現在地はトイレ、右京達はいない。
まあ、こうなるよね。
「なに?」
女3人は揃いも揃ってワイシャツのボタンを3個開けて胸元見せて、パンツ見えるレベルの短さのスカートに濃い化粧。
加えて髪の毛巻いて香水臭い。
キャバ嬢かって。
年齢詐称してんの?日本の高校生ってこんなのなの?
「なんで転校生のくせに右京様達と一緒にいるのよ!」
「どうせ身体使ったんでしょ?」
「尻軽!」
「………」
頭悪そうだとは思ってたけど、どうやら本当に頭が悪かったらしい。
「なによその目!!」
「舐めてんじゃねえよ!」
「調子乗りやがって!」
「いや、そのアホさ加減だとこの先苦労するんだろうな〜って思って」
「「「んなっ!!」」」
ふふっと思わず笑いが出てしまった。
当たり前だが、それが余計に彼女達の反感を買ったらしい。
「くそ女っ!!!」
ボス的存在な女が私に向かって手を振り上げた。
でも、遅いよ??
パシッ
「え、?」
「「は?」」
「こんなんで私の事殴れると思ったわけ?甘いのよバーカ」
私を殴ろうとしたその手首を掴み、力を入れる。
「い、痛いっ!やめて!」
「さっきまでの威勢はどうしたの?ふふっ」
無表情で笑いだけを零す私に恐怖を覚えだした女3人。
だんだんと何かに察したのかトイレの外に野次馬もできてきている。