「とりあえずあんた達は今後普通に授業受けていいからね。ずっと屋上に居る必要ないから。さすがに生徒達を収集つけるのは無理だけど許可はちゃんと取ってきたから。」


「恋校長になにしたの?」

「ただのお話よ」

コテンと首を傾げた恋さんはふふっと黒い笑顔を浮かべた。

一体なにをしたんだか気になるが怖くて聞けない。

「でも今更教室で授業受けるっていうのもなー…」

「教室で授業受けるのは当たり前。後の事は私は知らないからね」

「恋の鬼畜ぅ〜」

恋さん、早急に剣から離れてください。
うちの大魔王がそろそろ嫉妬で限界らしいです。
剣もそれを分かっててやってるのが本当に腹黒いんだよな…

また俺が苦労することになるんだから…


「次の時間から教室入ろ?私日本の文化祭初めてだから楽しみなんだから!」

「じゃあ恋のために俺も頑張る!!」

「恋たん俺も俺も!!」

「あ、新いたの?」

「恋たん塩〜…」

そんな楽しそうな恋さんを見ていた右京は、いつの間にか機嫌が直っていた。

ただーー……なんでお前は時折そんなに悲しそうに恋さんを見るんだ?

2人の間に、一体なにがあったんだ?





それを知るのは、まだもう少し。