「おーい、席につけー」

「あっ!先生きた!また後でね!」

先生が教室に入ってきて、美佳が自分の席に戻る

あー、眠い

「まず、転校生を紹介するぞ、入ってきていいぞ」

先生の合図で、扉が開き転校生が入ってきた

「志田 郁也です」

へぇ、志田郁也って名前なんだぁ

じっと注目してるとパッと目が合ってしまった

そのとき、転校生は手を振ってきた

「っ!」

私は思わず目をそらした

「ん?小林知り合いなのか?」

「え、優衣そ〜なの?」

と、、クラスのみんながザワザワしはじめる

「え、知り合いってゆーか」

「朝、道がわからなくて案内してもらったんです」

と、転校生が説明してくれた

「そーなのか、じゃあみんな仲良くしてやれよー」

そういいながら、先生は教室から出ていった

「ねね、家どこら辺なの?」

「身長何センチ?」

転校生はみんなに囲まれてた

その中には美佳も混じってた

はぁ、これでやっと寝れるよ

眠りに入ろうとしたとき

「朝はありがとう」

え?と体を起こすと

転校生が立っていた

「あー、いいよ」

と、素っ気ない返事をしてしまった

「小林くんだっけ?私眠いから」

「そうなんだ、てか小林くんじゃなくて郁也って呼んでよ」

「はいはい、郁也私眠いから」

「名前は?」

あー、もうしつこいなー

「小林 優衣!!!!おやすみ!」

怒鳴ってしまった、、ごめん

なのに彼は笑っていた

その笑顔にまたドキッとした

「あれ?顔赤いよ?大丈夫?」

そういいながら顔を近づけてきて

自分でも顔がさらに赤くなったのがわかった

「だっ、大丈夫だよ!」

「そ、これからよろしくね、優衣」

「う、うん」

心臓の鼓動が、早い、、、、、

「はっ、早くみんなの所に戻りなよ!!」

恥ずかしくて、向こうに行って欲しくて

じゃなきゃドキドキしてるのがバレちゃう、、、、

「うん、またね、帰り一緒に帰ろうね」

ん?今なんて?

帰り?一緒に帰るって言った、、、、、

「え、ちょっ、、と」

無理って言おうとしたのに、もうみんなの所に言ってしまった

なんなのよ、、

帰りは悠人と約束があるのに

また後で断ろ、、、、