キーンコーンカーンコーン

授業終了の鐘がなる

「あーいかー!!!起きてー!!!授業おわったよー!!!」



親友の円(まどか)に起こされて伏せてた顔をあげる。


「あーまどかおはよー」

ボーッとしながら目をさます


「おはよーじゃないわよー!!!もうお昼だよ!!!あいか今の授業ほとんど寝てたでしょ!!!」


「んー…」


「もーあんたそんなんだからみんなに眠り姫っていわれちゃうのよー」


呆れた表情の円



「だってー…昨日はるみかがなかなか寝てくれなくてー」


あくびをしながら両手を伸ばしてのびるあいか


円はあいかの前の席をあいかの席にくっつけ、お弁当をだす


「るみかちゃんねー今いくつだっけ?」



「5歳!!!もー可愛くて可愛くて天使!!写メみる!?」


あいかもお弁当を広げながらスマホの写メを円に見せる。その時、


ガラガラガラッ


教室のドアが開く
そこには少し気の弱そうな男の子が立っていた。


「あのー千草さんいますか?」

「はいっ」


あいかが席を立ち男の子に近寄る


「何か用ですか?」


もじもじとしながら

「あ…あの…ここじゃちょっと…」


あいかは察して


「円ーちょっと待っててー」

唐揚げを口に入れながら

「いっへらっはーい」


円に送り出されあいかと男の子は誰もいない空き教室へと行く