気づけば両腕は真っ赤。


突きつけられた現実。


足りないとばかりに付いた、足やお腹の同様の傷。


掻き過ぎた箇所には血が滲む。



泣くしかない?笑うしかない?


違う。無感情になればいい。


そう思うほど、無理なもの。


何も感じられずにいっそ、死にたい。


ああ、そうか。



私は…——



「死に、たい……」



本当はずっと、そう思っていた。


死にたい。死にたい。死にたい。死にたい。


死にたいと。


だから無意識に自分を傷付けて、満足を得ていた。


生き続けるために。



それなら、死ねなかったのは何故?


死ななかったのはどうして?


誰のため?自分のため?


その目的は?



考えるとすんなり、頭に一致した。



「一人は、いやだ」