誰に!?


というかそもそもそういう問題ではなく!



「廃棄になりそうになった時は流石にどうしようかと思ったよ」


「いやいや、言ってくれたらしっかり受け取りますよ!」


それでも多少渋ることは間違いないけれど。


というのは心の内だけに留めておいた。


言えば言質を取られてやり返されるに決まっている。


それに、結局やり込められて受け取ってしまったあの時の私の心情と言ったら、複雑で複雑でなかったです!!



「ということで、17歳おめでとう」


「……ありがとう、ございます」



もう、こういう事は一生に一度で十分。


味わいつくした感が満載で、どこからも突っ込めない。


一度でいいから彼を落胆させてみたい、なんて無理なことを考えてみたりもする。