と、盗聴機ですと!?


それも服にとはっ!!



「もちろん、いつも付けていたよ。だから君が何をしていたのかもお見通し」


「あの、それって……」


「うん。アリサが逃げようと奮闘している姿が目に浮かんで可愛かったなあ。
けど最近は落ち着いてきたね、残念」



Oh No!!(なんてこった!!)


まさかまさか、最初から筒抜けだったというのですか!?



枷を外そうと低い声で踏ん張っているところも。


誰か気付かないかと扉を叩いて大声で喚いたことも。


使える物を探して部屋中散らかし回ったことも。


全部、彼に……?



ああ、いやまあ、それは大したことではなく。


問題なのは、服を着替える時の衣擦れの音がダイレクトに伝わっていること。


あれはあれで結構恥ずかしいものなのです!!