私、を……?


私って、だれ。


ねえ、私はだれ?


私はどこにいるの?


また、こんな真っ白くて、でもとても暗い場所で。


何しているの?



……嫌だ。怖い。


何これ。ナニこれ、なにこれ。


ナニコレナニコレナニコレ。



何度も経験した。


過去を思い出そうとして、頭を悩ませて、その都度頭の中で、何かが弾けた。


その時よりも、遥かに強い衝撃を感じて。




——『一人にしないで』



泣きそうな声が直接語りかけるように、頭で響いた。


ねえ、また探し物?


また落としてしまったの?



また——はぐれてしまったの?



誰と?そう、そんなに大事な人なの。


なら早く見つけなくちゃ。


もう、限界なんでしょう?


大丈夫。


だってあの子は私を見捨てられない。