何度も何度も、ずっとずっと、輪を描いて回り続ける。


終わらないループにはまり込んで、戻れないまま抱えた悩み。


その度に癒してくれるのはシュウだった。


手を握って抱き寄せて、頭を撫でてくれる。



だけどそれは私に、都合の悪いことを思い出して欲しくないからであって。


彼が私を想っているわけでは——



……あれ。どうして。


何でそこに行き着いてしまったのだろう。


彼が私をどう思っているかなど、関係ないはずで。


ただ私が彼を突き放したくないとそう思っているだけ。


それなら。


どうしてこんなに傷付く必要があるの……?



また、分からない。


分からないものが増えて、増えて、増えて、頭がどうにかなってしまいそう。


もう止めて。


追い詰めないで、私を。