「僕も同じ気持ちだよ。怖い。不安になるし、もしかしたらアリサよりずっと弱いかもしれない。
だけど言ったはずだよ。僕はアリサが好きだから。
だから……何があっても大丈夫なんだよ」
きょとんとする。
果たしてそれは答えになっているのかどうか。
微妙なところだけど、でも。
「……うん。私もアサヒが好きだから大丈夫、だよ?」
ふふ、と小さく笑って前を向く。
行こうか。
運命を決める第一歩。
私たちの未来の始まり。
道化はおしまい。
壊れそうな心は修復すればいい。
くじけそうならまた、立ち直れるよう努めよう。
倒れそうなら寄り添って。
そうして私を支えてね。
だから、ずっとずっと。ずっとね——
——私を捉えて離さないで。
……永遠に。