家を出た私たち。


これからもあそこで暮らせるかはいささか不安なところだけど、もうどうでもいい。



「さて、と。これからどうしましょうか」


分かり切っていることを聞くために、アサヒを見上げる。


眩しいほどに端正な顔。


陽に照らされて細められた瞳が真っ直ぐ私に向けられた。


「もちろん、行くしかないよね。
——警察に」


「うん」


世間話をするかのように私たちは並んで歩きながら確認し合う。


考えるのはこれからのこと。


17歳。未成年だからどうなってしまうかは分からない。


許されるかもしれない。けど、償わなければいけない問題もきっとある。


だけど——と。



不安を感じた私の思いを汲み取ったようにアサヒは、私の手を握る手に力を込める。


少しだけ、痛いくらいだ。


なに、と目線を再び上げるも眩しくて目を細めた。


すると。