「あー……ま、頑張れよ。 話くらいは聞いてやる。今だけだがな」 憐れまれているのか。 とりあえず、献身的になってきているのは確かだ。 この人にここまで言わせるほど、私の落ち込み具合は度を超えているんだろうか。 話を聞いてもらって多少なりとも楽になった。 それが数時間に及んだことは謝り尽くせないけれど。 とにかく、感謝しなければ、と少し心にゆとりは生まれたのだった。