「何、言ってんだよ。死んだら終わりじゃねえか。あいつ残して死んじまうのか?それでいいってのかよ」


「いいわけ、ないですよ。私を縛るのはアサヒ。アサヒを縛っているのも私なんです。
死ぬわけにはいかないから私はいわば、生かされている状態なんですよ」


「な……」


私の返しに、絶句した様子。


大方、私たちの関係について、そこまでは気付いていなかったらしく、今知ったかのような顔をしていた。


初めて私の異常性に気付いた、といった感じだ。


けれど、彼が言葉を失っていた理由はそれだけではないらしかった。



「そう、か……。あいつがお前に執着しているのはお前の影響か…」


合点がいった、と彼は言う。


その直後、鋭い目で私を睨みつけた。