荒々しくなっていく口調に、これ以上刺激してはまずいと思い始める。


だから、私にしては慎重に言葉を選んだつもりだった。



だけど。



「私たちの問題に口出しできる権利が貴方にあるんですか?
お世話になっていることには感謝していますが、私とアサヒにそれ以上は存在しないんですよ」


それが、さらに彼の神経を逆なでることになるとは思わなかった。


「ッッ、お前は、……分かってんのかよ!?
どんだけ自分らが哀れなんだっつうごっこ遊びをしてるかってことをっ!!」


「っ…ぅ……っ」



突然胸倉を掴まれて、首元がきつく締め付けられる。


喉が圧迫される。


苦しい。クルシイ。くるしい。



「ふ……っふ、ふ……」


笑みがこぼれた。